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【ワークリエーションインタビューvol.1】山形×YUJI UEHARA
毎月aLメンバーの誰かが旅先でお仕事をする「WORK&CREATION(ワークリエーション)」制度。トップバッターとして、art directorの上原部長が山形へ行かれました。滞在先で上原部長はどう過ごしたのか、なぜ山形を選んだのか、そしてどんな心境の変化があったのか取材しました。
【山形を選んだ理由、きっかけ】
-上原部長にとって「山形」とはどんな場所ですか
好きな場所ですね。今回滞在した庄内方面は初めて行きましたが、山形は自分と相性が良い場所。自分の身体と相性が良い、そういう感覚の場所です。
過去にJリーグのモンテディオ山形や舟形マッシュルームなどのブランディングを手がけたことがあり、山形は縁のある土地です。仕事やプライベートで何度も足を運んでいますが、良い出会いしかない場所で嫌な思いをしたことが一度も無いんです。
-ワークリエーション先に山形を選んだ理由を教えてください
行きたい場所として山形がすぐ出てきたからです。山形名物の『板蕎麦』がとにかく大好きで、わざわざ都内のアンテナショップに買いに行くほどです。ワークリエーションという良い機会をいただいたので、行きたいと思った山形に決めました。
-山形に降り立って、一番最初にどんなことを感じましたか
大人の山形を感じられそうな雰囲気があるなと。約10年ぶりに来たので、20代前半の頃とは違い大人の目線で雰囲気を感じられそうだと思いました。
-今回『スイデンテラス』に滞在されていますが、その宿の決め手は何でしたか
スイデンテラスは、有名建築家が設計を手掛けた建築美が素晴らしいホテルで、ワークリエーションはホテルにいる時間が長いから、クリエイティブ脳になれるようなイケてるホテルに身を置きたくて選びました。思ったとおりのホテルでした。
hotel info
『SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE』
住所:山形県鶴岡市北京田字下鳥ノ巣23-1
-その土地ならではで面白いと思ったエピソードはありますか
道路が凍らないようにアパートの駐車場や道路から水が出てたのを初めて見て面白かったです。線路に関しては水が噴射していました。
【山形での出会いと、心境の変化】
-東京にいるときと何が変わりましたか
一日一日を大事にすることです。東京は情報が沢山あるし、やらないといけないことが多いからあっという間に時間が過ぎてしまいます。山形ではいろんな「物」が無く、大自然の中の洗練された空間で美味しいご飯や自然の景色を見ることができて、朝から充実した時間が1分1分流れていく感覚がありました。東京とは1日の流れが全然違うとも感じました。
滞在したホテルの建築が素敵で感動して、見え方も変わりましたね。家の中でも再現できるんじゃないかなと思って、帰ったら同じようにやろうとか、そういう発見がありました。
今でもあの時の感覚を1回1回思い出しながら、日々やっています。時間が経つと忘れてくるから。例えていうなら、ガムじゃないけど味がだんだん無くなってくる感じ。日々あの時の感覚を戻しながらやっています。
-山形ではどんな人と出会えましたか
ホテル内のレストランの女性スタッフさん。朝行動する時間が早かったのでレストランに朝陽が差し込んできて、そのスタッフさんがブラインドを締め始めるんですが、毎回ブラインドの高さをきっちりと揃えるのが美しいと思いました。こういうスタッフさんがいるからこのホテルは美しいんだなと。
山形の人は優しいし、なんか可愛らしいと思っています。ご飯屋さんに行ったとき雪まみれの私が店に入ったら、おばちゃんがストーブに近い席と交換してくれたり、「こっちおいで」とか声をかけてくれました。山形の人は真面目で気さくなところがあると思います。
東京にいるとどうしてもみんな気を張っていて、天下一武道会で戦闘服を着てる感覚があります。だけど、山形の人達は気さくに声をかけてくれて着飾ってない。「マスク取っていいよ、苦しいでしょ?」とかいう気づかい、言葉。それが東京ではなかなか出ないと感じています。なめられたくない、かっこよくない、そんなことが邪魔をして声が出ないのかもなと気づかされました。
-夜に一人になって、どんなことを思いましたか
旅をしてきてなかったな、一人旅ってこんなに良いものなんだなと思いました。一人旅は初めてで、一人になることが今までほとんどありませんでした。一人暮らしもしたことがないし、奥さんとも高校の時からずっと一緒でした。自分の時間が無かったので、自分に向き合う時間は大事だなと今回気づくことが出来ました。もちろん、今回楽しませてもらった分家族といる時間はもっと家族を楽しませないといけないなとも思いました。
-ワークリエーション中で、一番リラックスした瞬間はいつでしたか
朝の静寂な時間です。5:30とかに起きて、ご飯かお風呂か、それとも写真を撮りに行くかを考えて、日々変えながら過ごしていました。夜は景色とかが見れなくなるので、朝に行動するようにしていました。
【いちおしご飯と、ワークリエーションで聞いた音楽】
-山形で食べて美味しかった物を教えてください
最終日に食べた『水車そば』のお蕎麦です。以前に友人に連れて行ってもらったお店でして、滞在していた庄内にはお店が無かったので、わざわざ高速バスで2時間かけて行きました。水車そばは今まで3回くらいは訪れているお気に入りのお店です。
workcreation gourmet
『天童 手打水車生そば』
住所:山形県天童市鎌田本町1丁目3-26(天童温泉)
ー旅の中で聞いたり見たりしたYouTubeや音楽を教えてください
Simon Westerです。ライブラリーで心地よいヒーリングミュージックが流れていて、部屋でも同じ感じの音楽を聞きたかったからです。実際流れていた音楽はスタッフさんに尋ねたり、Shazamで調べましたが分からず終いで残念でした。
YouTubeなどの映像はあえて見ないように決めて、ライブラリーの本を読むようにしていました。沢山の本があって滞在中に読み切れなかったので、気になった本はamazonで買ったりもしました。
【最後に】
-今回の山形旅であなたはどう変わりましたか
雑念を無くしてシンプルに人の心や自分を動かすことや物事を考える事が出来るようになりました。そして、一日一日の時間を大事にするようにもなりました。
上原部長ありがとうございました。次回のワークリエーションインタビューも、スタッフが旅を通じて発見したコトや旅先の情報などをご紹介いたします。