WORK&CREATION
【WORK&CREATION】仲間と風を感じる、しまなみ海道ー“不完全”な旅が、チームを強くする
artLargeには、「WORK&CREATION (以下、ワークリ)」という制度があります。
毎月2名の社員が、旅先で仕事ができる制度です。
こんにちは、artLargeでPR兼Webデザイナーとして、社内のワーケーション制度「ワークリ」の推進を担当している大久保です。
もともと旅が大好きで、プライベートでも年に5回以上は国内外を飛び回っています。
ワークリでは、そんないつもの旅とは少し視点を変えて、「仕事と旅を組み合わせることで、どんな気づきが生まれるのか」を意識しながら旅に出ています。
今回訪れたのは、広島県・尾道市。
artLargeのリモートメンバーが暮らす街で、以前から一度、実際に同じ場所で時間を過ごしてみたいと思っていました。
そして、今回体験したかったのが、瀬戸内しまなみ海道(以下、しまなみ海道)のサイクリング。
いつか走ってみたいと思っていたあの道を、「仕事の延長」にある体験として選びました。
今回は社内の運動部「アクティ部」の活動も兼ね、リモートメンバーと東京メンバーが画面越しではなく、同じ景色を見て、同じ風を感じながら時間を過ごす機会にもなりました。
aLアクティ部
健康は、良いクリエイティブの土台。アクティ部は、社員が楽しみながら健康的な身体づくりに取り組むことを目的としたartLargeの社内部活動です。これまでにバンコクマラソンや寺ヨガなどを実施し、心身のリフレッシュとチームワークの向上につながる活動を行っています。
今回の旅を振り返ってみると、一つの言葉が浮かびました。
「風」
それは景色の中を吹く風だけではありません。
思考に風が通り、関係性に風が通り、街には新しい風が吹いている。
この旅で私が持ち帰ったのは、「風を通すこと」の大切さでした。

風が通る場所で、思考も動き出す
尾道に降り立った瞬間、まず感じたのは「風」でした。
駅前に広がる港、青い空、静かな水面。

この日の仕事場に選んだのは、窓が大きく開け放たれた、駅前のホテルのワークスペース。
港から流れてくる心地よい風を感じながらPCを開くと、思わず呼吸が深くなり、身体の力がすっと抜けていく。そこで初めて、東京では知らず知らずのうちに呼吸が浅くなり、力が入っていたことに気づきました。
思考にも少し余白が生まれて、「ちゃんとやらなきゃ」が、「ちょっとやってみよう」に変わっていくような感覚がありました。
「初めてartLargeのWebサイトを訪れた人に、この仕事の魅力や私たちらしさをどう伝えるか」
「もっと、この仕事の楽しさや面白さまで伝えられないだろうか」
そんなことを考えながら、この日はWeb関連のアクセス解析や会社の実績の整理に向き合いました。
いつもなら、数字を確認したり情報を整理したりするところで終わってしまいがちな作業も、心地よい風の中では、そこからもう一歩先のアイデアが自然と浮かんでくる。
「こう見せてみたい」「こんな伝え方もできそう」と、次にやってみたいことが次々と出てくることに、自分でも少し驚きました。
オフィスから離れたことで、同じ仕事に向き合っていても、その見え方が少し変わる。一歩引いて仕事を眺め、作業の先にいる相手まで想像する余白が生まれていたのかもしれません。
風が通る場所では、不思議と思考にも余白が生まれる。
この旅の最初の「風」は、私の思考をほぐしてくれました。
トラブルが、チームをデザインする
翌日のしまなみ海道サイクリングは、朝から大雨。電車の遅れも重なり、雨が弱まるのを待って、ようやく午後にスタート。
ところが、走り出してからもチェーン外れに転倒。
予定どおりにいかない出来事が、次々と重なります。

でも、不思議と空気はよかった。
誰かが遅れれば、誰かが時間をつくる。トラブルが起きれば、自然と役割が生まれる。声をかける人、支える人、場を和ませる人。非日常の中では、人の本質がよく見えます。
「個で動きながら、チームで成立させる」こと。
この景色が良いのは、空や海だけじゃない。「このメンバーで走っている」という事実そのものに、価値があるんだと。しまなみ海道を走りながら、何度もそんなことを考えていました。
予定どおりに進まないからこそ、普段は見えない人柄や役割が表に出てくる。声をかけ合い、助け合うことで、いつもの関係性にも少しずつ風が通っていきました。
その「不完全さ」の中でしか見えない人の一面があり、その積み重ねが、チームを少しずつ強くしていくのだと思います。

すれ違うサイクリストと「Hi」と挨拶を交わす、あの一瞬の軽やかさも含めて、風の気持ちよさと、すべてがつながっているように感じました。
価値を受け継ぎ、新しい風を通す作業
尾道という街には、「再構築」が溢れていました。
海運倉庫をリノベーションした複合施設。
銀行を改装したホテル。
元銭湯を活かした居酒屋。
日々の仕事では、新しいものをゼロから生み出すことに意識が向きがちです。けれど尾道で改めて感じたのは、新しくつくることだけがクリエイティブではないということ。
古いものを残しながらも、そこに新しい風が吹き込まれている。
尾道の街には、そんな「更新」の姿勢が自然と息づいていました。

私たちが日々向き合うクライアントにも、必ず歴史があります。これまでの積み重ね、大切にしてきた価値観、言語化されていないけれど確かにある空気感。
そういうものを丁寧に読み解いて、「これって、こういうことですよね」と翻訳し、そしてそこに、artLargeならではの新しい風を通す。
それも私たちが大切にするクリエイティブなのだと思います。

仕事は、スキルだけでは完結しない。人との関係性の中で育っていく
「風を通す」とは、余白をつくることなのかもしれません。
一緒に過ごす時間の中で、人の優しさや、その人らしさ、チームの強さが見えてきました。そうした積み重ねが、「この人とまた仕事がしたい」という信頼につながっていく。
artLargeのワークリで得られるのは、スキルや知識だけではなく、「信頼の解像度」を上げる時間なのかもしれません。普段の仕事だけでは見えにくかった人柄や考え方を知ることで、日々の対話も深くなる。そして、その変化はクリエイティブにも確かに影響します。

東京に戻ってからは、「仕事にも風を通すこと」を以前より意識しています。企画やデザインを進めるときも、すぐに形にするのではなく、まず相手が大切にしてきた背景に耳を傾け、その価値をどう残すかを考えるようになりました。
デザインは、一人で完成させるものではありません。相手の話を丁寧に聞き、背景を理解し、自分の考えを伝える。そうして人と人を行き来する中で、アイデアや表現が少しずつ磨かれていくものです。
尾道で過ごした時間を通して、「いい仕事」はスキルだけで生まれるものではなく、人との関係性の中で磨かれていくものだと、改めて実感しました。
尾道で感じた風は、ただ景色を動かしていたわけではありません。思考をほぐし、人との距離を縮め、古い価値に新しい意味を与え、私自身の仕事との向き合い方まで少し変えてくれました。
思い込みに少し距離を置くこと。
相手の話に耳を傾けること。
新しい価値観を受け入れること。
そんな小さな積み重ねが、思考にも、関係性にも、クリエイティブにも、新しい風を運んできてくれる。
今回のワークリは、そんな「風を通すこと」の大切さを教えてくれた旅でした。
余韻|この旅で、刺さったものたち
・紙を選び、表紙を決め、自分の手でノートをつくる時間。
ZINEやTシャツが並ぶ空間で、「つくること」がもっと自由でいいんだと思い出した。

・やまねみわこ『Sunny Day』
出発前に宮脇社長が贈ってくれた一曲。
サイクリング当日はあいにくの雨だったけれど、不思議と気分はずっと晴れていた。“天気”と“心”は別物だと、静かに教えてくれた。
・ひろしまっぷ
今回の旅のために、メンバーが作ってくれた旅のしおり。スケジュールや宿の情報だけでなく、旅そのものを楽しみに変えてくれる一冊。

今回のアクティ部の様子を、メンバーが動画にまとめてくれました。
文章だけでは伝えきれない、しまなみ海道の風やメンバーの空気感もぜひご覧ください。
「ワークリについてもっと詳しく聞いてみたい!」「artLargeの人と話をしてみたい!」など、ワークリやartLargeにご興味がある方はぜひ、CAREERSページからお気軽にご連絡ください!
▼感性を更新する、「WORK&CREATION(ワークリ)」に込めた想い



