WORK&CREATION
【WORK&CREATION】働くことで、旅はもっと自由になった。 元バックパッカーがタイ・バンコクで見つけた、新しい旅の楽しみ方
artLargeには、「WORK&CREATION (以下、ワークリ)」という制度があります。
毎月2名の社員が、旅先で仕事ができる制度です。
こんにちは。artLargeで営業をしている坂本ミンです。
僕は、もともと旅行が好きで、国内外いろんな場所を旅してきました。
行ったことのない場所へ行く。知らない街を歩く。初めてのものを見る。
そんな僕が、今回のワークリで選んだのは、
あえて何度も訪れたことのある場所、タイ・バンコクでした。
“自由”に旅していた頃のバンコクへ

これまでタイを訪れた3回は、いずれも社会人になる前のことでした。
バンコクだけでなくプーケットを訪れたり、日本人が運営するゲストハウスで1ヶ月ほど滞在してみたり。いわゆるバックパッカーに近い感覚で、時間に縛られず、その日の気分や出会いに身を任せながら旅をしていました。
旅に出れば、日本の誰かと頻繁に連絡を取ることもないし、
もちろん仕事の連絡が入ってくることもない。
そのため、当時の僕にとって、日本での日常と旅先の時間は、はっきりと分かれていました。
そこから数年が経ち、今の僕はartLargeで営業として働いています。
そんななかで今回、ワークリの行き先を考えたとき、ふと、学生の頃に何度も訪れたバンコクが浮かびました。
あの頃に何度も歩いた場所を、社会人になった今の自分が訪れたら、どんな旅になるのだろう。
そんな好奇心から、4度目のタイに行ってみることにしました。
でも今回は、これまでとは大きく違うことがあります。
旅先で「仕事をする」ということです。
慣れた仕事環境を離れることには不便さもあるし、仕事をする時間があれば、当然そのぶん自由に使える時間は少なくなります。
もともと「自由であること」に旅の面白さを感じていた僕にとって、
仕事をしながら旅をすることは、むしろ旅の楽しさを減らしてしまうようにも思えました。
でも実際にやってみると、その「制約」が、これまでとは違う新たな旅の魅力につながっていきました。

「働く」を通じて「暮らし」に近づく。
そこで見えた街の新たな表情
今回のバンコクでは、以前の旅とは少し違う過ごし方をしていました。
仕事をして、お腹が空いたら食事へ出かけて、仕事が終わったら街を歩く。
そうして過ごしているうちに、数日間だけ生活の場所をバンコクに移したような感覚になっていました。
そんななかでやってみたのが、ランニングです。
日本では普段から走っていますが、旅行先で走ったのは今回が初めてでした。

朝のルンピニー公園には、ランニングをする現地の人や外国人がたくさんいました。
街の中心部とは思えないほど緑が多く、見慣れない運動器具が置かれていたり、日本ではなかなか見かけない大きなトカゲのような生き物が歩いていたりします。
普段、日本で走るときは音楽やPodcastを聴いていることが多く、意識はどちらかというと自分の内側に向いています。
でも、この日は自然と周りに目が向いていました。
どんな人が走っているのか。
どんな植物があるのか。
街の人たちは、どんなふうに朝の時間を過ごしているのか。
観光地を巡るのとはまた違う形で、バンコクという街に少し近づけたような気がしました。
そして、この朝ランが意外と気に入って、帰国後、国内で別の旅先を訪れたときにも走ってみました。
旅では、普段とは違うことをする方が面白いと思っていました。
でも、あえて普段の暮らしと同じことを旅先でやってみると、知らなかった街の表情が見えてくる。
これまでの僕にはなかった旅の楽しみ方が、ひとつ増えました。

予定を決めないから、出会えたもの
もうひとつ、今回の旅でいつもと違ったのが、時間の使い方でした。
僕は普段、休日でも予定を入れることが多いタイプです。
旅行へ行けば「せっかく来たんだから」と、行きたい場所をつい詰め込んでしまう。
でも今回は仕事があり、しかも4度目のバンコク。あえて予定を細かく決めず、そのとき気になった方へ動いてみることにしました。
そうしてたどり着いたのが、今回初めて訪れた、若い人たちが集まるカルチャー色の強いエリアでした。
近くのレコードショップに入ってみると、日本の音楽をはじめ、自分の知っている作品も並んでいました。

「国が違っても、“いい”と思われる音楽には共通するものがあるのかな」
そんなことを考えながら店内を眺めていたのを覚えています。

夜には、現地に住む知り合いにおすすめを聞いて、一人で音楽クラブへ。
店内にはブランコのようなものに乗って宙に浮いている人がいて、年齢もさまざま。これまで行ったことのないような、不思議な空間でした。

どれも、バンコクへ来る前から「絶対に行こう」と決めていた場所ではありません。
そのとき気になったから入ってみる。誰かに教えてもらったから行ってみる。
その場で興味が向いた方へ動いていく時間が自然と増え、思いがけず好きな場所に出会うことができました。

異なる環境で見直す、いつもの「仕事」
僕は営業なので、普段は「電話した方が早い」と思ったら、すぐ電話します。
でもバンコクでは、それがいつものようにはできませんでした。
そこで今回は、普段以上に文章でやり取りをすることに。
文章で伝えようとすると、送る前に「何を伝えたいのか」「何を確認したいのか」を一度整理する必要があります。しかも、やり取りが記録に残るので、後から「どこまで決まったか」も見返せる。
いざ文章中心でやり取りしてみると、電話と文章にはそれぞれ向いている場面があることに気づきました。
「いつものやり方が使えない」という小さな制約があったことで、自分が普段どのようにコミュニケーションを取っているのかを、あらためて見直すことになりました。

仕事への気づきは、パソコンに向かっている時間だけにあったわけではありません。
あるマッサージ店を訪れたときのことです。
僕の前にいたお客さんとスタッフのあいだで言葉がうまく通じず、やり取りに少し時間がかかっていました。するとスタッフは、その人に一度待ってもらい、後ろにいた僕たちを先に案内したんです。
最初は少し意外でした。
でも印象に残ったのは、決められた順番に従うのではなく、目の前の状況を見て「今はこうした方がいい」と自分で判断して動いていたこと。
ここで案内を止めるよりも、先に案内できる人を優先する。先の流れまで見越したうえで、効率よく対応しようとしていたんだと思います。
それを見ながら、僕は自然と自分の営業について考えていました。
お客様に寄り添って関係をつくるのは、自分の強みだと思っています。
でも寄り添うだけじゃなく、ときには「自分はこう思う」と意志を持って提案することも必要だなと。
旅先でも、仕事をしている今の自分だからこそ、目に留まるものがありました。
次は、『仕事』から旅先を決めてみたい
今回のワークリを通して感じたのは、
仕事があることは、必ずしも旅の自由を狭めるものではないということでした。

学生の頃の僕にとって、旅の自由とは「仕事も予定もなく、好きなように時間を使えること」だったのだと思います。
でも今回、仕事をしながら旅をしてみて、その感覚が少し変わりました。
仕事があるから行ける場所がある。仕事があるから出会える人がいる。そして、仕事を旅に持ち込むことで、これまでとは違う過ごし方を選ぶこともできる。
「働くこと」は旅の選択肢を減らすものだと思っていたけれど、実は、旅の選択肢を増やしてくれるものでもありました。
自由とは、好き勝手になんでもできることではなく、より広い可能性から”選べる”ことなのかもしれません。
そう考えると、今の僕にとっての旅は、以前より少し自由になったのかもしれません。
そして今回のワークリを経験して、次にやってみたいこともできました。
今度は、自分のお客様がいる場所へ行ってみたいと思っています。
僕はartLargeで営業をしているので、東京だけでなく、地方のお客様とやり取りする機会もあります。
普段はオンラインや電話で話しているお客様のいる街へ、自分から会いに行く。
出張のように打ち合わせやイベントなどをメインに過ごすのではなく、あくまで旅の目的地として訪れ、過ごしてみる。
そんなワークリも面白そうです。
これまで旅先を決めるときは、「どこへ行きたいか」から考えることがほとんどでした。
でも今は、「どんな仕事をしたいか」から考えてみるのもいいなと思っています。
そうすれば、これまでの自分では旅先として選ばなかった街へ行くことになるかもしれないし、そこでまた、思いがけない場所や人に出会うかもしれない。
次はどんな仕事が、どんな旅につなげてくれるのか。今から楽しみです。

フォントのバランスと、唐突な応援メッセージが刺さりました
今回紹介したスポット
- ルンピニー公園
Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330 タイ - Get Back and Jude Records
399 Thanon Yaowaphanit, Samphanthawong, Bangkok 10100 タイ - Sing Sing Theater
45 Sukhumvit 45 Alley, Khwaeng Khlong Tan Nuea, Watthana, Bangkok 10110 タイ
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▼感性を更新する、「WORK&CREATION(ワークリ)」に込めた想い



